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香西 直文; 大貫 敏彦; 江夏 昌志; 佐藤 隆博; 神谷 富裕; 江坂 文孝
no journal, ,
放射性核種の環境中での移行における原生動物の役割を明らかにするために、Uを吸着させた酵母を用いてゾウリムシの培養を行い、その間のUの挙動を検討した。原生動物の中でその性質が最も知られている単細胞動物であるゾウリムシをモデル生物に選んだ。U溶液に酵母を接触させると、酵母細胞表面にUリン酸塩が生成した。この酵母を用いてミドリゾウリムシ(P. bursaria)を培養した。培養の間、酵母から培養液に溶出したUは、酵母に吸着していたUの3%に過ぎなかった。培養が進むと、膜状の沈殿物が生成した。この沈殿物は、酵母の未消化細胞及び消化残渣とそれらの間隙を充填する緻密な有機物から成る。この膜状の沈殿物には、酵母細胞に生成したUリン酸塩と大きさ形状がよく似たUリン酸塩が多数観察された。これらの結果は、本研究における単純な食物連鎖系において酵母のウラン固定効果が失われないことを示唆する。